お墓参りの仕方・供養方法やマナーについて。手順や注意点をわかりやすく解説します。

お墓参りする女の子

ニャー吉

今回は、お墓参りで供養する方法や手順、マナーについてご説明します。ご先祖様に心を込めて感謝の気持ちを伝えましょう。

はじめに

田舎の風景 山の中を走る電車

お墓参りというと、小学生の夏休みに県外の祖父母の家に遊びに行って、お盆にはよく家族や親戚みんなで家の裏にある丘の上でお墓参りしたことを思い出します。

お墓を持つ大切な意味は、ご先祖様に感謝の気持ちを持ち、日頃の思いを伝えられる心の拠り所なのだと思います。

お墓参りをすることが亡くなった方への一番の供養になり、また、お墓参りする人にとっても精神的に安定するなどの良い効果があるといわれています。

今回は、大切なお墓参りの方法や手順、マナーなどについてご説明します。

 

お墓参りはいつ行えばよいか(時期)

お墓参りに行く家族

ニャー吉

お墓参りは、一般的に故人の命日やお盆、お彼岸が多いですが、いつ行っても良いものです。

お墓参りは基本的にいつでも行うことができるので、例えば、入学や卒業、就職、結婚、出産などの人生の節目にご先祖様に報告しながら行うととても良いと思います。

一般的には、お墓参りが行われる時期で多いのは以下のとおりです。

  • 祥月(しょうつき)命日 : 亡くなった方の亡くなった月日と同じ月日のこと(1年に1回)
  • 月命日 : 亡くなった方の亡くなった日と同じ日のこと(祥月命日を除いて1年に11回)
  • お盆 : 夏に行われる先祖の霊を祀る(まつる)行事のこと。旧暦では7月15日前後、現在(新暦)は8月13日~16日あたりに行われる。亡くなって初めてのお盆のことを「新盆(にいぼん)」という。
  • お彼岸 : 春と秋のお彼岸がある。春のお彼岸は、春分の日(3月20日か21日)をはさんだ前後3日間(合計1週間)、秋のお彼岸は、秋分の日(9月22日か23日)をはさんだ前後3日間(合計1週間)。
  • 年忌(ねんき)法要 : 年忌法要とは、祥月命日に亡くなった方を供養する行事のことであり、主に、一周忌や三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、三十三回忌などがある。

次に、お墓参りする時間帯についてですが、時間帯も特に決まりはありません。

一般的に、お墓参りと同時にお墓の清掃を行うことが多いので、午前中やお昼頃の明るいうちに行うと良いと思います。

 

お墓参りの準備について

お墓参り 水桶とひしゃく

ニャー吉

服装は自由(私服)で良いですね。持ち物は事前に確認しておきましょう。

服装

お墓参りの服装は、派手な色の服は避けるべきですが、基本的にカジュアルな普段着でかまいません。

坂や階段を上る、土や砂利道を歩く場合は、動きやすい服装や歩きやすい靴を履くと安全ですね。

ただし、年忌法要を行う際のお墓参りは礼服などを着るようにします。

持ち物

水桶やひしゃくなどはほとんどの墓地、霊園に用意されています。念のため、事前に確認しておきましょう。清掃用具など墓地、霊園にないものは持参する必要があります。

〈お参りに必要なもの〉

  • お供え物(故人の好きだった食べ物や飲み物)
  • お花
  • お線香
  • ろうそく
  • ライター、マッチ
  • お供え物を置く半紙
  • 数珠

〈清掃に必要なもの〉

  • タオル、雑巾
  • 食器用スポンジ
  • タワシ(※1)、ブラシ、歯ブラシ(※2)
  • 軍手、ゴム手袋
  • ゴミ袋
  • バケツ(墓地や霊園に水桶がない場合)
  • ほうき、ちりとり(墓地や霊園に用意されていない場合)

※1 雑巾やスポンジなどで落とせない汚れをタワシで落とします。ただし、墓石に傷がつかないように注意しましょう。
※2 溝に入った汚れを落とすときに便利です。

墓地や霊園によっては、お参りに必要なものや清掃に必要なものが販売されています。このような墓地や霊園の場合は、お金はかかりますが気軽に手ぶらで行くこともできます。

 

お墓参りの仕方・手順

お供え物をしたお墓

ニャー吉

お墓やお墓の周りを綺麗にしてからお参りしましょう。お墓参りには基本的な手順があります。

〈お墓参りの手順〉

手順.1
手を清める
まず最初に手を洗い清めましょう。
手順.2
お墓周りの清掃
お墓の周囲のゴミや落ち葉を拾ったり、雑草を抜いたりしましょう。
手順.3
墓石の清掃
墓石に丁寧に水をかけ、タオルや雑巾、スポンジなどで汚れを落とし清めましょう。落ちにくい汚れ、溝に入ったゴミはタワシや歯ブラシを使うときれいにしやすいです。ただし、墓石に傷をつけないように注意しましょう。
手順.4
お供えをする
お供え物は半紙の上に供えます。水鉢に水を入れ、花立てにお花を飾ります。お花はできるだけ左右対称になるように飾りましょう。
手順.5
線香を焚く
ろうそくに火を灯し、お線香を焚きましょう。お線香は人数分に分けて供える場合とひと束を半分に分けてから火を灯す場合などがあります。
手順.6
合掌礼拝
参加者が順番に合掌します。この時、故人との縁や関係が深い人順にお墓よりも低くなるようにして、墓前にしゃがんで手を合わせましょう。手には数珠をかけます。

数珠

ニャー吉

ここで一つ。数珠は、一般的に左手の親指と人差し指の間にかけ、手のひらを合わせます。右手が仏様、左手が人(あなた)の手を意味しているといわれています。

火を灯したお線香は、必ず燃え尽きるまでお墓にいるなどして、火が完全に消えたことを確認してからお墓を離れましょう。

また、お供えした食べ物や飲み物は必ず持ち帰ります。最近の墓地や霊園では、お供え物の持ち帰りをルール化しているところが多いです。

腐敗を防止したり、カラスなどに荒らされないようにするためです。

 

お墓参りの注意点

ニャー吉

お墓参りには、いくつか注意点があります。
お墓参りの注意点
  1. お墓参りの前に墓地・霊園の使用規則を確認しましょう。
  2. 墓石にアルコール類(お酒、ビールなど)をかけるのはやめましょう。
  3. お墓を離れる時は、お線香の火は完全に消えたことを確認しましょう。
  4. お供え物は必ず持ち帰りましょう。
  5. 食べ物をお供えする時に五辛(ごしん)はさけましょう。

お墓参りには、いくつか注意事項があります。

一般的に、墓地や霊園には使用規則が定められています。使用規則の確認は必要です。

例えば、お墓参りする時間帯、線香を焚く際や犬などのペットの取り扱いについてのルールがあります。

また、亡くなった方がお酒やビールが好きだったからといって、墓石にアルコール類をかけてしまうと、墓石にシミがついたり変色して傷む原因になります。

先ほどもお伝えしましたが、線香の火の確認、食べ物の持ち帰りは忘れずに行いましょう。

お供え物については、亡くなった方が好きだった物や季節に合った旬の果物などがおすすめです。

お供え物の内容で細かい点(仏教に関係すること)ですが、にんにくやしょうが、にら、らっきょう、ねぎは五辛(ごしん)といってお供え物としては不向きでさけるべきものです。

 

まとめ

ニャー吉

お墓参りは、ご先祖様を偲ぶとても大切なものです。定期的に行えると良いですね。

今回は、お墓参りの準備や手順などを中心にみてきましたが、やはり、手順よりもお墓参りを定期的に行うことや亡くなった方やご先祖様に感謝したり、思い出したりすることが最も大切なことだと思います。

あまり細かなことを気にしすぎるよりも、亡くなった方のことを考えて、生前お世話になったことを思い出しながら手を合わせるようにしたいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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