正しいお墓の建て方、探し方。お墓の種類や墓地・霊園の特徴、寺院・公営・民営の長所と短所。

アイキャッチ画像 お墓と桜

ニャー吉

今回のテーマは、「失敗しないお墓の建て方、探し方。お墓の種類や特徴、メリット・デメリットについて」です。新しくお墓を建てたい人やお墓のことについて知りたいと考えている人向けの内容です。

はじめに

先日、私の父から「お墓を買ったよ。」と突然言われました。

気になって話を聞いてみると、近くのお寺と契約したとのことでした。正確に言うと、実際は地は購入できないので、土地を使用する許可をもらって墓石を購入したわけです(土地の所有権はありません)。

父には、お墓を承継していきたいという希望があったため、このお墓は「家墓」でした。「家墓」を購入(契約)したため、今後、兄弟の誰かが継承しなければなりません。

お寺と契約したということは、そのお寺の檀家になるためお寺との付き合い(寄附やお布施)が生じます。また、管理費を毎年支払う必要もあります。

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ここで一つ。「檀家(だんか)」とは、ある特定のお寺に所属して行事に参加したり、護持会費などを負担します。葬儀など一切をそのお寺にお願いすることになります。会員のようなイメージですね。

私たち兄弟は、両親とは一緒に住んでいませんので、今後このお墓を管理できるか心配になり少し家族の間で問題になってしまいました。

この時両親は、このお墓を誰に承継させたいのかをはっきりとは言いませんでした。

確かに、両親が自分たちのお墓を心配するということは自然の流れです。でも、お墓の種類によっては、家族全員が関係する大切な話になります。

今回のケースで一番の問題点は、「事前に家族間の話し合いができていなかった」ということです。

私自身、両親とのコミュニケーションが不足していたと反省した出来事でした。

 

お墓を新しく建てる時の大切なこと(失敗しないお墓の建て方・探し方)

契約前に必ず家族間で話し合いましょう

お墓の情報を集める、墓地に見学に行くなども必要なことですが、一番大切なことは、家族間のコミュニケーションです。

家族間で話し合い、同じ考えで進めなければ、後々トラブルに発展することもあります。

特に、私の家族のケースのように承継するお墓を検討する場合には誰に承継するか承継予定者を事前に決めておく必要があります。

私は、兄と私の2人兄弟です。2人とも両親とは離れた場所で暮らしていますので、どちらが実家を継ぎ、お墓を承継するかまだ結論は出ていません。

私たちのように承継が難しい場合は、承継しないことを前提としてお墓を考えることも必要です。

〈主な継承者が必要なお墓〉

お墓のイラスト

  • 家墓(いえはか) : 家単位のお墓で、一般的に、「〇〇家之墓」と刻まれていることが多い。先祖代々のお墓を子孫が継承する。
  • 両家墓(りょうけばか) : 二家を一つにまとめたお墓で、「〇〇家 ◇◇家之墓」と刻まれていることが多い。先祖代々のお墓を子孫が継承する。管理の負担を減らすことができる。

管理人

こんにちは。家族のみらいネット管理人です。一般墓を建てる場合の価格・費用の目安や良い石材(墓石)店の選び方について、このサイト内でわかりやすく解説しています。下記の画像👇をクリックしてご覧下さい。
墓石選びの基礎知識墓石選びの基礎知識。墓石の価格・費用の相場、石の種類、良い石材店の選び方について。

 

〈主な継承者が不要なお墓〉

  • 夫婦墓(ふうふばか) : 夫婦単位のお墓。
  • 個人墓(こじんばか) : 一代限りのお墓。
  • 永代供養墓(えいたいくようぼ) : 継承を前提としない寺院のお墓で合葬墓、個人墓、集合墓等がある。
  • 共同墓(きょうどうぼ) : 共通の宗教や思想を持った個人が集まっている合葬墓。納骨堂や樹木葬(新しい形のお墓)も種類によってはこの共同墓に区分される。

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ここで一つ。永代供養の永代とは、「お寺が続く限り」という意味です。したがって、主語は「お寺」です。

〈新しい形のお墓(承継を前提としない)〉

納骨堂

 

 

 

 

 

  • 納骨堂 : ほとんどが室内にある遺骨を収蔵する施設。継承を目的とせず永代供養を前提としている。主に「仏壇タイプ」、「お墓タイプ」、「位牌タイプ」、「ロッカータイプ」、「機械式タイプ」等がある。
  • 樹木葬 : 墓標として植えた樹木の根元に埋葬するお墓。「散骨」との違いは、遺骨をまくのではなく埋めるところ。管理費はかかるが、一般的なお墓と比べて費用は安く抑えられる。

納骨堂についてこのサイト内で詳しくご紹介しています。こちら☟をご覧下さい。

納骨堂とは?特徴や費用、メリット・デメリットを解説。探し方・選び方のポイントがわかる。

樹木葬についてこのサイト内で詳しくご紹介しています。こちら☟をご覧下さい。

樹木葬の種類や費用の相場。良さ(メリット)や注意点(デメリット)、埋葬方法の違いも解説。

〈新しい形のお墓(お墓をもたない形)〉

  • 散骨 : 遺骨を粉砕して海や山にまく方法。条例で散骨する場所を制限されている場合があるため確認が必要。私有地にまくことはできない。
  • 手元供養 : 遺骨の一部を分骨して手元に置く方法。デザインされた骨壺やアクセサリーの中に遺骨を納めることもできる。

散骨についてこのサイト内で詳しくご紹介しています。こちら☟をご覧下さい。

散骨 アイキャッチ画像散骨は許可が必要?費用は?海や山へ撒く際の注意点。散骨・粉骨代行サービスの利用について。

手元供養についてこのサイト内で詳しくご紹介しています。こちら☟をご覧下さい。

アイキャッチ画像 手元供養手元供養は分骨にご注意。自宅で安置できるミニ骨壺やペンダント型アクセサリーがおすすめ。

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家族みんなでしっかりと話し合いましょう。でも、家族間でお墓の話をするってなかなか大変なことですよね~。

希望の条件に合うお墓の情報を収集しましょう

家族間の話し合いが済んである程度方向性が決まったら、次にやることは具体的な情報を集めることです。

例えば、墓地・霊園の種類ですが運営母体(管理者)ごとにみてみると主に以下の種類があります。

〈運営母体の種類〉

  • 寺院墓地 : 寺院が運営する。お墓を建てる場合、原則その寺院の檀家になる必要がある。
  • 公営墓地 : 都道府県や市町村が運営する。宗旨・宗派は問われず低価格で経営も安定しているのが特徴。人気の公営墓地は抽選になる場合がある。
  • 民営墓地 : 公益法人や宗教法人が運営する。一般的に「霊園」と呼ばれる。宗旨・宗派は問われない。

それぞれにメリット・デメリットがあるため特徴を把握する必要があります。

運営母体の種類について(特徴やメリット・デメリット)は、次の章でご説明します。

また、先ほどご説明したお墓自体の詳しい情報を収集しましょう。

〈お墓の種類〉

  • 継承者が必要なお墓 : 家墓、両家墓など
  • 継承者が不要なお墓 : 夫婦墓、個人墓、永代供養墓、共同墓など
  • 新しい形のお墓(継承者は不要) : 納骨堂、樹木葬、散骨、手元供養など

墓地・霊園に連絡して見学に行きましょう

インターネット、タウン誌、新聞折り込みなどを利用して情報収集します。立地条件、費用など希望の墓地が見つかったら、問い合わせて見学に行きましょう。

墓地・霊園探し、見学時に必要なポイントについてはこのサイト内で詳しくご案内しています。こちら☟をご覧下さい。

アイキャッチ画像 墓地・霊園お墓・墓地・霊園探しの大切なポイント、見学時に必要なチェック項目とは?

 

お墓選びはタイミングも大切です。

早く購入しすぎると管理費などの費用がその分かかってしまいます。半面、低価格で人気の高い公営墓地は応募が殺到する場合があります。

ご自身、ご家族の条件に合う希望先が見つかれば早めに決断することも一つですが、じっくり落ち着いて検討していただきたいと思います。

譲れない条件は家族で話し合って確認しておきましょう。

基本的に、お墓を建てるタイミングはいつでもかまいません(生前・死後)。ただし、公営墓地は遺骨が手元にあることがお墓を建てる条件の一つです。

また、契約後〇年以内にお墓を建てなければならないといった条件のある墓地もあります。

 

運営母体の種類(特徴やメリット・デメリット)

アイキャッチ画像 墓地

運営母体(寺院墓地・公営墓地・民営墓地)の特徴

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寺院墓地や公営墓地、民営墓地の特徴の比較をご案内します。それぞれに長所や短所があります。

寺院墓地や公営墓地、民営墓地の特徴について表でまとめました。それぞれ違いがあります。ご覧下さい。

寺院墓地 公営墓地 民営墓地
運営者(管理者) 寺院 都道府県・市区町村 公益法人・宗教法人
生前購入 △(※)
宗旨・宗派 問われる(檀家) 不問 不問
年間管理費(護持費)の目安 3,000円~15,000円前後 1,000円~10,000円前後 5,000円~15,000円前後

※公営墓地のほとんどは生前購入できない。

寺院墓地のメリット・デメリット

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寺院墓地のメリット・デメリットは以下の通りです。

寺院墓地は、民営墓地の一種でもありますが必ず寺院が存在します。信頼度は高いですが費用がかかります。

〈寺院墓地のメリット〉

  • 手厚い供養が受けられる。
  • 葬儀や法要など全てお寺で行えるので、手配の手間を減らすことができる。
  • 墓地の管理がしっかりしている。
  • 継承者がいなくなった場合にお寺によっては永代供養してくれる。

〈寺院墓地のデメリット〉

  • お墓契約後は檀家となり(入檀料を支払う)戒名が必要になる。また、檀家をやめる場合に離檀料の支払いが必要。
  • お寺の運営のために、寄附やお布施の支払い義務がある。
  • 一般的に子や孫へ承継されるため、負担が代々承継される。
  • 永代使用料は公営墓地と比較して割高。
  • 石材店選びや墓石のデザインは制限されることがある。

公営墓地のメリット・デメリット

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公営墓地には以下のメリット・デメリットがあります。

公営墓地は、自治体が運営しているので安心感がありますね。

〈公営墓地のメリット〉

  • 自治体なので運営や管理が信頼できる。
  • 宗旨・宗派が不問。
  • 寺院墓地や民営墓地と比較して永代使用料などの費用が抑えられる。
  • 住まいに近く、比較的交通の便が良い場合が多い。
  • 墓石のデザインについて自由度は高い。

〈公営墓地のデメリット〉

  • 希望者が多い(抽選がある)ため、倍率が高く契約できない場合がある。
  • 手元に遺骨があることが条件。
  • 一定期間、その地域(霊園の管轄内の住所)に居住していることが必要。
  • 応募条件、資格審査などがあるため確認が必要。

民営墓地のメリット・デメリット

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民営墓地には以下のメリット・デメリットがあります。ご確認下さい。

民営墓地は施設が充実しているところが多いですが、費用はやや割高ですね。

〈民営墓地のメリット〉

  • 敷地が広く、比較的明るい雰囲気の墓地が多い。
  • 法要施設や休憩所、駐車場、食事場所などの施設やサービスが充実している場合が多い。
  • 霊園内の管理や清掃が行き届いている。
  • 職員が常駐しているところが多い。
  • 宗旨・宗派が不問。
  • 生前にお墓を建てることができる。
  • 区画の広さを選べる。

〈民営墓地のデメリット〉

  • 永代使用料や管理費などがやや割高。
  • 比較的郊外が多く交通の便が悪い。
  • 石材店が決められている場合が一般的。お墓を建てる場合に自由に墓石店(石材店)を選べない。
  • 経営が悪化した場合、廃業・倒産する可能性がある。

ご希望の条件に合うお墓・墓地の探し方(霊園・墓地検索ポータルサイト「いいお墓」の利用)

ニャー吉

希望のお墓を見つけるコツは、信頼できるお墓検索ポータルサイトを利用することです。全国の霊園・墓地の情報を手軽に収集できますよ。お墓や墓地の情報収集のはじめの一歩は資料請求ですね。

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希望の条件に一致するお墓、納得できる墓地や霊園の情報を収集することは、なかなか困難な場合があります。

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「いいお墓」の特徴
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まとめ

ニャー吉

契約してから後悔しないように、「失敗しないお墓の建て方、探し方」を再度確認しましょう。
失敗しないお墓の建て方・探し方
  1. 契約前に必ず家族間で話し合いましょう。
  2. 希望の条件に合うお墓の情報を収集しましょう。
  3. 墓地・霊園に連絡して見学に行きましょう。

 

超高齢社会がますます進む中で、終活に関する話題(相続に関する手続き、生前対策、相続税、遺言書など)が目立つようになっています。

その中でも、お墓探しやお墓の問題を一つ一つ解決することは家族のみらいに大きな影響を与える大切な取り組みの一つです。

家族間で話し合って取り組んでいけば、必ず円満に解決できる事柄です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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